
前回、塗装の20年保証について、年数の長さよりも「会社」と「内容」で見ることが大事だとお伝えしました。
そうなると、次に気になるのが、安心して任せられる仕組みって、実際にあるの?というところです。
その答えのひとつが、ダブル保証(W工事保証)です。
業界の中では「最強」と呼ばれることもある仕組みですが、私自身は「最強」というより、本来こうあるべき普通の保証なんじゃないかな、と思っています。
当たり前の保証が、当たり前に守られる。それだけのことです。
この記事では、W工事保証ってどんな仕組みなのか、業界で唯一と言われている理由、似て非なる保証との見分け方、そして契約前にチェックしたいポイントを、現場の目線でまとめます。
⚠️ まずはここから|ダブル保証(W工事保証)早見表
詳しい解説に入る前に、ダブル保証で気をつけたいポイントを早見表にまとめました。まずは全体像を掴んでから読み進めてください。
| 気になるポイント | 現場のリアル | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 「W保証って何が違うの?」 | 施工店+メーカー本部の二重保証 | 誰と誰が保証主体か |
| 「会社が倒産したらどうなる?」 | 本部が保証を引き継ぐ仕組み | 倒産時の継承条項 |
| 「他社もダブル保証と言っている」 | 仕組みの中身は会社によって違う | 保証主体・継承の有無 |
| 「年数が長い保証が一番安心?」 | 年数より仕組みの強度 | 保証の継承力 |
| 「最強って大げさじゃない?」 | 本来こうあるべき普通の形 | 当たり前が当たり前に守られるか |
💡 結論|W工事保証は「最強」ではなく「当たり前」
先に結論をお伝えします。
W工事保証は、施工した会社の保証に加えて、塗料メーカーの本部もセットで保証してくれる仕組みです。
万が一、施工した会社が倒産しても、本部が保証を引き継いでくれるので、お客様の手元の保証書がそのまま意味を持ち続けます。
「最強」と呼ばれることもありますが、本来、保証ってこうあるべきなんじゃないかな、と思います。
当たり前の保証が、当たり前に守られる。それを仕組みで実現しているのが、W工事保証です。
なぜこの仕組みが「業界唯一」と言われているのか、似て非なる保証との違いはどこにあるのか、ここから順にお伝えします。
📖 そもそもW工事保証ってどんな仕組み?

W工事保証は、シンプルに言うと、2つの保証がセットになっている仕組みです。
・1つ目:施工した会社(加盟店)が出す工事保証
・2つ目:塗料メーカー本部が直接出す工事保証
普通の塗装会社の場合、保証を出すのは施工した会社だけです。
つまり、その会社がなくなれば、保証もなくなります。これは前回の記事でもお伝えした通りです。
ですが、W工事保証は違います。
施工店だけでなく、塗料メーカーの本部もお客様に対して直接保証を出しているので、もし施工店が倒産しても、本部が保証を引き継いでくれます。
保証書もお客様の手元には2枚渡されます。施工店からの保証書と、本部からの保証書です。
これによって、お客様は「会社の存続」に依存せずに、保証を受け続けることができるんです。
塗装の20年保証の落とし穴について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
👉塗装の20年保証は本当に守られる?営業目線で見た保証の現実
🏆 業界唯一と言われる理由|塗料メーカーが直接保証主体になる

W工事保証が「業界唯一」と言われている理由は、ここにあります。
普通、塗料メーカーが出すのは「製品保証」です。塗料そのものに不具合があった場合に対応する保証ですね。
でも、塗料メーカー自身が「施工後の工事保証」まで直接お客様に出している仕組みって、業界の中ではほとんどありません。
つまり、
・施工店の保証だけでもなく
・塗料の製品保証だけでもなく
・塗料メーカーが、施工後の工事まで直接保証主体になっている
ここが、業界の中でも珍しい仕組みなんです。
これが「最強」と呼ばれる理由だと思います。
ただ、私自身は「最強」という言葉にあまりピンときていなくて、本来、保証ってこのくらい当たり前に守られるべきものじゃないかな、と思っています。
お客様が泣き寝入りしなくていい仕組み。それが普通になればいいなと、いつも商談の中で感じています。
⚠️ 「ダブル保証」を謳う類似保証との見分け方

ここから、ちょっと大事な話をします。
実は、「ダブル保証」「W保証」という言葉を使っている団体や会社は、ひとつだけではありません。
言葉だけ聞くと「どれも同じ」に見えるんですが、仕組みの中身はかなり違います。
違いを見分けるポイントは、主に3つです。
| チェックポイント | 見るべき内容 |
|---|---|
| ① 保証主体は誰か | 「施工店+メーカー本部」なのか、「施工店+第三者」なのか、「製品保証と工事保証の組み合わせ」なのか |
| ② 倒産時に保証は引き継がれるか | 施工店がなくなった場合、本当に本部や第三者が対応するのか |
| ③ 保証の発動条件と免責 | 剥がれだけか、変色や膨れも含むか、地震・台風時はどうか |
特に大事なのは、「倒産時に保証が引き継がれるかどうか」です。
「ダブル保証」と謳っていても、片方が塗料の品質保証(製品保証)で、もう片方が施工店の工事保証、という組み合わせだと、施工店が倒産した瞬間に、工事保証は機能しなくなってしまうケースがあります。
つまり、「ダブル」という言葉だけで判断しないで、その仕組みが何と何のセットなのかを確認することが大事です。
契約前に、こう聞いてみてください。
・「保証主体は誰と誰ですか?」
・「会社が倒産した場合、保証はどう引き継がれますか?」
・「保証書は何枚もらえますか?」
ここにちゃんと答えてくれる会社は、保証の仕組みを理解した上で出しています。
逆に、言葉が濁ったり、「とにかく長い年数で安心ですよ」だけで終わる会社は、少し気をつけたほうがいいかなと思います。
🏠 現場のリアル|W保証を出すとお客様の反応は
W工事保証の話を商談でお伝えすると、お客様の反応はかなり変わります。
「他社にはなかったね」
「保証書が2枚もらえるんですか?」
「メーカーさんも直接守ってくれるなら、安心だね」
こういうお声をよくいただきます。
特に、過去に塗装でトラブルを経験されたお客様、もしくは保証のことで嫌な思いをされた方には嬉しい仕組みです。
「前の会社さんは、連絡しても返事がもらえなくて」
「保証書はもらったんだけど、結局その会社、もうなかったのよ」
こういう話を聞くたびに、保証って、紙の枚数や年数の長さじゃなくて、本当に困ったときに動いてくれる仕組みかどうかなんだなと改めて思います。
もちろん、W工事保証があるから契約になる、というわけではありません。
でも、お客様が会社を選ぶときの判断材料のひとつにはなっていると感じます。
「年数だけじゃなくて、ちゃんと中身で選びたい」と思ってくださる方には、特に響いている印象です。
✅ 契約前にチェックしたい3つのポイント
W工事保証やダブル保証を出している会社で契約を検討するとき、次の3つは聞いておくと安心です。
1. 保証主体は誰と誰ですか?(施工店だけなのか、本部や第三者も含むのか)
2. もし施工店が倒産した場合、保証はどう継承されますか?(書面に継承条項があるかも確認)
3. 保証書は何枚もらえますか?(複数枚出るのが本来の形)
この3つを聞いたとき、すぐにちゃんと答えてくれる会社は、保証の中身を理解して提供しています。
言葉が濁ったり、「うちはダブル保証だから安心です」だけで止まる会社は、もう少し中身を確認したほうがいいかもしれません。
外壁塗装の見積書で他にチェックしたいポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉外壁塗装の見積書、ここだけは見て|現場で気づいた5つのチェックポイント
📝 まとめ|「最強」じゃなく「普通」にしたい仕組み

W工事保証は、業界の中では「最強」と呼ばれることがあります。
たしかに、塗料メーカーが直接お客様に対して工事保証を出すという仕組みは、業界の中でも珍しい形です。
でも、私自身はこの仕組みを「最強」というより、本来こうあるべき普通の保証だと思っています。
年数の長さで競うのではなく、お客様が泣き寝入りしなくていい仕組みを、業界全体で当たり前にしていきたいです。
保証は、紙の長さじゃなくて、中身と仕組み。ここを見ていただけたら、後悔のない選択につながると思います。


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