
前の記事で、塗装の20年保証は年数の長さより「会社」と「内容」で見ることが大事だとお伝えしました。
そうなると次に気になるのが、じゃあ安心して任せられる仕組みって実際にあるの?というところだと思います。その答えのひとつが、ダブル保証(W工事保証)です。
業界の中では「最強」と呼ばれることもある仕組みなのですが、私自身は「最強」というより本来こうあるべき普通の保証なんじゃないかと思っています。当たり前の保証が当たり前に守られる、それだけのことです。
この記事ではW工事保証の仕組み、業界で唯一と言われている理由、似て非なる保証との見分け方、そして契約前にチェックしたいポイントをまとめていきます。
ダブル保証(W工事保証)早見表
| 気になるポイント | 現場のリアル | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 「W保証って何が違うの?」 | 施工店+メーカー本部の二重保証 | 誰と誰が保証主体か |
| 「会社が倒産したらどうなる?」 | 本部が保証を引き継ぐ仕組み | 倒産時の継承条項 |
| 「他社もダブル保証と言っている」 | 仕組みの中身は会社によって違う | 保証主体・継承の有無 |
| 「年数が長い保証が一番安心?」 | 年数より仕組みの強度 | 保証の継承力 |
| 「最強って大げさじゃない?」 | 本来こうあるべき普通の形 | 当たり前が当たり前に守られるか |
W工事保証は「最強」ではなく「当たり前」
W工事保証は、施工した会社の保証に加えて塗料メーカーの本部もセットで保証してくれる仕組みで、万が一施工した会社が倒産しても本部が保証を引き継いでくれるのでお客様の手元の保証書がそのまま意味を持ち続けます。
「最強」と呼ばれることもありますが、本来保証ってこうあるべきだと思います。
私がこの仕組みをお客様にお伝えするようになったのは、過去に「前の業者が潰れて保証が使えなかった」というご相談を何件も受けたからです。保証書はあるのに使えない、これほど理不尽なことはありません。W工事保証はその理不尽を仕組みで解決しているもので、だから私は「最強」というより「ようやく当たり前の形になった」という感覚です。
W工事保証の仕組み
W工事保証はシンプルに言うと、2つの保証がセットになっています。
1つ目:施工した会社(加盟店)が出す工事保証
2つ目:塗料メーカー本部が直接出す工事保証
普通の塗装会社だと保証を出すのは施工した会社だけなので、その会社がなくなれば保証もなくなります。これは前回の記事でもお伝えした通りです。
W工事保証はここが違っていて、施工店だけでなく塗料メーカーの本部もお客様に対して直接保証を出しているので、もし施工店が倒産しても本部が保証を引き継いでくれます。保証書もお客様の手元には2枚渡されます。施工店からの保証書と、本部からの保証書です。
これによってお客様は「会社の存続」に依存せずに保証を受け続けることができるようになっています。
👉塗装の20年保証は本当に守られる?営業目線で見た保証の現実
業界唯一と言われる理由
W工事保証が「業界唯一」と言われている理由は、塗料メーカーが「施工後の工事保証」まで直接お客様に出しているという点にあります。
普通、塗料メーカーが出すのは「製品保証」で、塗料そのものに不具合があった場合に対応する保証です。でも塗料メーカー自身が施工後の工事品質まで直接保証主体になっている仕組みは業界の中ではほとんどありません。
つまり、施工店の保証だけでもなく、塗料の製品保証だけでもなく、塗料メーカーが施工後の工事まで直接保証主体になっている。ここが業界の中でも珍しい仕組みで、「最強」と呼ばれる理由です。
私がお客様にこの仕組みを説明する時に使う言い方があって、「自動車保険のようなもの」とお伝えしています。車を買ったディーラーが潰れても保険会社が対応してくれるのと同じで、施工店がなくなっても塗料メーカー本部が対応してくれる。この例え方をすると「なるほど、それなら安心だね」とすぐに理解していただけることが多いです。
「ダブル保証」を謳う類似保証との見分け方

ここは大事なポイントです。
実は「ダブル保証」「W保証」という言葉を使っている団体や会社はひとつだけではなくて、言葉だけ聞くと「どれも同じ」に見えるのですが仕組みの中身はかなり違います。
見分けるポイントは3つです。
| チェックポイント | 見るべき内容 |
|---|---|
| ① 保証主体は誰か | 「施工店+メーカー本部」なのか、「施工店+第三者」なのか、「製品保証と工事保証の組み合わせ」なのか |
| ② 倒産時に保証は引き継がれるか | 施工店がなくなった場合、本当に本部や第三者が対応するのか |
| ③ 保証の発動条件と免責 | 剥がれだけか、変色や膨れも含むか、地震・台風時はどうか |
特に大事なのは「倒産時に保証が引き継がれるかどうか」です。
「ダブル保証」と謳っていても、片方が塗料の製品保証でもう片方が施工店の工事保証という組み合わせだと、施工店が倒産した瞬間に工事保証は機能しなくなってしまうケースがあります。「ダブル」という言葉だけで判断せずに、何と何のセットなのかを確認してください。
契約前にこう聞いてみてください。
・「保証主体は誰と誰ですか?」
・「会社が倒産した場合、保証はどう引き継がれますか?」
・「保証書は何枚もらえますか?」
ここにすぐ答えてくれる会社は保証の仕組みを理解した上で出していますし、逆に「とにかく長い年数で安心ですよ」だけで止まる会社は少し気をつけた方がいいと思います。
現場のリアル|W保証を出すとお客様の反応は
W工事保証の話を商談でお伝えすると、お客様の反応はかなり変わります。
「他社にはなかったね」「保証書が2枚もらえるんですか?」「メーカーさんも直接守ってくれるなら安心だね」、こういうお声をよくいただきます。
特に、過去に塗装でトラブルを経験されたお客様には響くようで、先日も「前の会社に電話したら番号が使われてなくて、保証書が紙切れになったのよ」という方にW保証の仕組みをお伝えしたところ、「最初からこういう仕組みのところに頼めばよかった」とおっしゃっていました。
もちろんW工事保証があるから契約になるというわけではないのですが、お客様が会社を選ぶときの判断材料のひとつにはなっていると感じています。「年数だけじゃなくて中身で選びたい」と思ってくださる方には特に響いている印象です。
契約前にチェックしたい3つのポイント
W工事保証やダブル保証を出している会社で契約を検討するとき、次の3つは聞いておいてください。
・「保証主体は誰と誰ですか?」(施工店だけなのか、本部や第三者も含むのか)
・「もし施工店が倒産した場合、保証はどう継承されますか?」(書面に継承条項があるかも確認)
・「保証書は何枚もらえますか?」(複数枚出るのが本来の形)
この3つにすぐ答えてくれる会社は保証の中身を理解して提供していますし、「うちはダブル保証だから安心です」だけで止まる会社はもう少し中身を確認した方がいいと思います。

W工事保証は業界の中では「最強」と呼ばれることがありますが、私はこの仕組みを本来こうあるべき普通の保証だと思っています。
年数の長さで競うのではなくて、お客様が困った時にちゃんと動いてくれる仕組みがあるかどうかを見ましょう。
保証は長さではなく中身と仕組みで見てください。
ここを押さえておけば、後悔のない選択に繋がります。


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