実例から見る塗装業者の選び方|現役営業が教える本当に見るべき4つのポイント

外壁塗装を検討する際、業者選びは最重要です。現役営業の視点から、本当に信頼できる業者を見分けるポイントを解説します。

業者選びで最初に見るポイント

塗装で悲しい思いをしないためには、まず信頼できる業者を選ぶことが大切です。
現場経験から、私が特に注目しているチェックポイントが4つあります。
これを押さえておくだけで、失敗やトラブルを大幅に減らせます。

1. 適正価格かどうか
まず、適正価格を判断するには、坪単価だけで一律に比較するのではなく、建築図面から正確な塗装面積を算出してもらうことが大切です。その面積に基づき、材料費と施工費を分けて提示してくれる業者を選びましょう。坪単価や一式価格だけで出す業者では、実際の適正価格がわかりません。つまり、建築図面が不可欠です。もし図面がない場合は、業者が実際に現場を見て寸法を測ることになります。この計測も、しっかり正確に測っているかを確認してください。適当にやると、正確な塗装面積が出ません。

さらに、塗料のパンフレットをもらったら、性能よりも一番後ろに書いてある「1平方メートルあたり何キログラム塗るか(基準塗布量)」を確認します。この仕様をもとに、材料費が算出されます。これで初めて、適正な価格が見えてきます。

2. 現場管理の丁寧さ
現場管理の丁寧さは、施工の質を大きく左右します。特に、施工前の近隣挨拶をしっかり行っている業者は信頼度が高いです。ホームページに「近隣挨拶を実施します」と明記している業者なら安心して任せられます。
近隣挨拶がないとトラブルになり、これからずっと住む家で近所と揉めるのは避けたいですよね。
また、職人のマナーも非常に重要です。私の現場では、職人が指定の駐車場以外に車を止めたり、タバコをポイ捨てしたり、ハンドルに足を置いて休憩することは絶対にさせません。そんな当たり前のことができない事実があります。
こうした細かい部分も、口コミで「職人が挨拶をきちんとした」「マナーが良かった」と評判が書かれている会社を選ぶと安心です。

さらに、我々の店では、近隣挨拶の範囲もお客様と相談して決めています。足場の設置、解体時も、そして高圧洗浄の際には洗濯物を干さないようにお願いするなど、細かく4回ほど近隣挨拶を行います。こうした配慮を徹底しているかも、ぜひ確認してみてください。

3. 実績と評判
実績と評判を確認することは、信頼できる業者選びにおいて欠かせません。ホームページに施工写真と合わせてお客様の声が載っているかをチェックしましょう。ただ、業者が捏造した声を載せることも可能なので、信頼性を高めるにはお客様自身に直筆で「今回の施工どうでしたか?」というアンケートを書いてもらい、それを写真付きで載せている会社を参考にすると良いです。さらに、創業年数も重要なポイントです。長年の実績がある会社ほど、信頼性や技術力も高い傾向にあります。このように、施工実績、口コミ、そして創業年数を総合的に見極めることが大切です。

4. 資格・専門知識
外装劣化診断士という資格を持つ人が現場調査に行くことは、非常に重要です。私は商談の際にお客様にこのようにお伝えしていますが、外装劣化診断士は、まさに医師と同じだと思うんです。医師がお客様の話を聞いて身体を調べ、ここが悪いからこう治療する、というように、家も同じです。お客様との会話の中で気になる部分を伺い、実際に調査して、なぜそうなっているのか、どう対処するべきか、どの塗料が最適かを見極めていくことが、非常に大事なのです。

悪徳業者の見分け方

外壁塗装では、残念ながら悪徳業者に当たるケースもあります。
特に訪問販売や、過剰な値引き・高額請求には要注意です。
ここで代表的な見分け方を紹介します。

1. 訪問販売で急かす
まず、訪問販売で「今日契約すれば割引」などと急かす業者は本当に危険です。実際にあった話ですが、近くの家で施工中だという業者が、「屋根が割れていますよ」と言って無料で調べると屋根に登り、実際には割れていないのにわざと壊して「今すぐやるべき」と施工を急かすケースもあります。こういった手口に注意し、無理な勧誘や焦らせる営業には絶対に乗らないようにしてください。他にも、実際の状態を偽って高額な工事を勧める業者もいるので、必ず自分で屋根や外壁の状態を確認し、冷静に判断することが大切です。

2. 見積もりの明細が不明瞭
悪徳業者は、見積もりを曖昧にしていることが多いです。適正価格を判断するためには、坪単価ではなく、平米あたりの適正な塗料の缶数、施工費、足場代といった細かい項目が明示されていることが大前提です。特に、「塗装工事一式」などと大雑把にまとめている業者は要注意です。どの項目がどれくらいの金額なのか、しっかり内訳が書かれている見積もりを必ず確認してください。

3. 施工後の保証が曖昧
施工後の保証は非常に大切なポイントです。長いところでは25年保証と謳う塗装会社もありますが、保証は施工した会社が存続していることが前提です。私が担当しているお客様の中にも、施工してわずか2〜3年で塗装が剥がれたのに、施工した会社が既に閉店していて、保証が受けられず、また100万円以上をかけてやり直したという悲しい事例が多くあります。一方で、信頼できる会社は、ダブル工事保証といって、大手塗料メーカーが施工の保証まで代理店と同じ内容で付けてくれることもあります。そのため、保証の内容は必ず確認して、長期的な安心を得られる会社を選ぶことが大事です。

4. 不自然に安い価格
塗装業界において、適正価格より極端に安いというのは本当にあり得ます。もちろん、すべてが悪いとは言えませんが、安さには必ず理由があります。これは正直、見極めるのが難しいんですが、安さには必ず何か理由があるということを覚えておいてほしいです。実際、私のお客様でも、最初は安いと言われて契約したけれど、追加工事が必要になったというケースが多くありました。さらに、安い理由として、外注の職人に非常に安い金額で依頼し、その職人が効率を重視しすぎた結果、基準塗布量を守らないまま工事を急いで終わらせてしまうこともあります。だからこそ、安さの裏に何があるか、しっかりと意識して安さだけで判断してはいけません。

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