塗料の種類とグレードの違いとは?現役営業が本音で解説

塗装を検討していると
「シリコン塗料」
「フッ素塗料」
「無機塗料」

といった言葉をよく見かけることがあります。

「結局どれがいいの?」
「値段が違うけど何が違うの?」

そう思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では
現役の塗装営業としての経験をもとに塗料の種類とグレードの違いを分かりやすく解説します。

これから塗装を検討している方は
ぜひ参考にしてください。

塗料の種類とグレードとは?

塗料の種類とは
簡単に言うと塗料の性能や耐候性のランクのことです。

塗装では主に以下のような種類があります。

グレード耐用年数の目安コスト感特徴
🟣 無機約25~30年以上★★★★★最上級。無機成分を含み、非常に劣化しにくく長期間美観を維持
🔵 フッ素約20~25年★★★★☆紫外線に強く劣化しにくい高耐候塗料。塗り替え回数を減らせる
🟡 シリコン約15~20年★★★☆☆現在の主流。耐候性と価格のバランスが良い

塗装工事ではこの塗料選びによって
工事後どれくらい長持ちするかが変わるため
とても重要なポイントになります。

これは非常に長い説明になりますが、とても重要な話です。 私が商談のときによくお話しするのが「ライフコスト」という考え方です。 塗料を選ぶとき、多くの方はどうしても「今回の工事の金額」だけで判断してしまいがちですが、実際にはこれから何年住むのかというライフプランと一緒に考えることがとても大切だと思っています。 例えばお客様が現在60歳だったとします。 もし耐候年数が15年程度の塗料を選んだ場合、次に塗装するタイミングは75歳になります。 もちろん75歳でも塗装することは可能ですが、「その年齢でもう一度塗装工事をするのか」ということを考える方も多いです。 そのため、場合によってはフッ素塗料や無機塗料などの耐候性の高い塗料をご提案することもあります。 例えば30年近く耐候性がある塗料を選べば、今回の塗装が最後の塗装になる可能性もあります。 短い耐候年数の塗料で2回塗装するよりも、1回で長く持つ塗料を選んだ方が、結果的にトータルコストが安くなるケースもあるからです。 このように、塗料は単純に「価格」だけで選ぶのではなく、ライフプランと合わせて考えることが大切だと感じています。 ただし、ここで大事なのは「高い塗料を選べばすべて安心」というわけではないということです。 実はそれぞれの塗料にはメリットだけでなくデメリットもあります。 例えば無機塗料は非常に耐候性が高く、長持ちする塗料として知られていますが、塗膜が硬いという特徴があります。 これが問題になるケースがあるのが、サイディングやALCなどの外壁で使われている「シーリング」というゴム状の部分です。 家は目に見えなくても、温度変化や揺れなどでわずかに動いています。 シーリングはその動きに合わせて伸び縮みする役割がありますが、塗膜が硬い塗料の場合、その動きに塗料が追従できず、シーリングの上の塗料が割れてしまう「塗膜割れ」が起きることがあります。 もちろん必ず起きるわけではありませんが、こういった特性があることは知っておくことが大切だと思います。 このように塗料にはそれぞれ特徴があり、「とにかく長持ちする塗料が一番いい」というわけではありません。 建物の状態や外壁材、そしてお客様のライフプランに合わせて塗料を選ぶことがとても大切だと感じています。

塗料のグレードが重要な理由

塗装工事は
ただ塗るだけでは長持ちしません。

もちろん
塗料の性能によって耐候年数が変わるのは事実です。

例えば

・安い塗料 → 劣化が早い
・グレードの高い塗料 → 長持ちしやすい

という傾向があります。

塗料のグレードは塗装後の耐久性に大きく関わる重要なポイントです。

ですが
ここでぜひ知っておいてほしいことがあります。

それは

どんなに高性能な塗料を使っても、施工が悪ければ長持ちしないということです。

実際の塗装工事では

・下地処理
・塗装回数
・塗料の塗布量

といった施工内容によって
塗料の性能が大きく左右されます。

そのため
塗料のグレードだけで判断するのではなく

施工内容や業者選びも同じくらい重要になります。

塗装工事には必ず守らなければいけないルールがあります。 実は塗料にはそれぞれメーカーが定めている基準があり、基準塗布量や乾燥時間などが細かく決められています。これは塗料が本来の性能を発揮するためにとても重要なポイントです。 例えば、規定よりも塗料の量が少なかったり、乾燥時間を守らずに次の工程に進んでしまったりすると、どんなに高性能な塗料を使っても本来の耐久性は発揮されません。 もちろん、下地処理が不十分だったり、ひび割れ補修が適当だったりする場合も、塗装の寿命は大きく短くなってしまいます。 そのため私は商談の際に、塗料のグレードだけで判断するのではなく「どんな施工をするのか」「どんな会社が工事をするのか」という点もとても重要だとお伝えしています。 塗料選びも大切ですが、それと同じくらい施工内容や会社選びが塗装の仕上がりを大きく左右すると感じています。

よくある失敗

塗装でよくある失敗

・営業にすすめられるまま高い塗料を選ぶ
・塗料の違いを理解していない
・塗料の名前だけで判断する

特に多いのが

「高い塗料=絶対に安心」だと思ってしまうケースです。

もちろん性能は高いですが
それだけで塗装の品質が決まるわけではありません。

塗装は塗料だけでなく施工内容や業者選びも重要です。

まとめ

この記事のポイント

・塗料には種類とグレードがある
・グレードによって耐候性が変わる
・塗料だけでなく施工内容も重要

塗装は決して安い買い物ではありません。
だからこそ塗料の違いを理解した上で選ぶことが大切です。

こちらの次回の記事で詳しく解説しています👇
シリコン塗料とフッ素塗料の違い

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