塗装の工事日数とは?現役営業が本音で解説

塗装を検討していると 工事の日数(工程) という言葉をよく見かけることがあります。 「工事の日数って何日くらいかかるの?」 「雨が降ったらどうなるの?」 そう思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では 、現役の塗装営業としての経験をもとに「塗装にかかる適正な日数」を分かりやすく解説します。

これから塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

塗装の工事日数とは?(プロの深掘り解説)

結論から言うと、一般的な戸建て住宅(30坪前後)の外壁・屋根塗装にかかる期間は、「10日間〜14日間(約2週間)」が目安です。

「えっ、そんなにかかるの?」と思った方もいるかもしれません。しかし、これには理由があります。塗装はただ色を塗る作業ではなく、「洗浄・補修・乾燥」という、目に見えないけれど絶対に手を抜けない工程の積み重ねだからです。

プロの視点でチェックすべきは、「各工程の乾燥時間」です。塗料はメーカーによって「次の工程まで〇時間以上あけること」というルールが厳密に決まっています。このルール(仕様)を守るからこそ、10年、15年と持つ塗装になるのです。

以前、お客様から「隣の家は1週間で終わったのに、うちはなぜ2週間もかかるの?」と聞かれたことがあります。詳しく話を聞くと、その業者は雨の日も無理やり塗っていたり、下塗りと上塗りを同じ日に一気に終わらせていたそうです。私は「それは工事が早いのではなく、工程を飛ばしているだけですよ」と正直にお伝えしました。急ぐ工事は、必ず後で剥がれや膨れとして必ず跳ね返ってきます。

工事日数が重要な理由

工事日数がしっかり確保されているかどうかで塗装の耐候性は大きく変わります。

なぜなら、塗装の寿命を左右するのは「塗膜の密着度」だからです。

  • 高圧洗浄後の乾燥: 水分が残ったまま塗れば、後で中から蒸発して塗装が膨らみます。
  • 下塗り・中塗りの乾燥: 半乾きの状態で重ねると、塗料本来の性能が出ず、数年でベリベリと剥がれてきます。

これらをサボる「手抜き工事」の典型は、無理な短縮スケジュールです。見た目は綺麗に仕上がるため、素人目には判別できません。しかし、「適正な日数をかけない工事」は数年後に必ずボロが出ます。

私は現場管理の際、職人さんに「今日は天気が怪しいから、無理に塗らずに中止にしよう」と指示を出します。職人さんは日当制の場合もあり、休みたくないのが本音。でも、そこで妥協したらお客様の家を守れません。適正な工期を守ることは、お客様への誠実さそのものなんです。「天気が悪ければ塗らないだろう」こんな当たり前のことができない業者がいる世界なのです。

工事日数でよくある「3つの失敗パターン」

失敗1:足場架設から完工まで「1週間以内」で終わる

【落とし穴】 一般的な工程(足場→洗浄→養生→下地処理→下塗り→中塗り→上塗り→付帯部塗装→検査→足場解体)を真面目に行えば、物理的に1週間では終わりません。
【対策】 見積もり段階で「工程表」をもらいましょう。1日ごとの作業内容が細かく記載されているか確認してください。

失敗2:雨の日でも作業を強行される

【落とし穴】 雨の中での塗装は、塗料が薄まったり、湿気で密着不良を起こしたりします。工期が遅れるのを嫌う業者は無理に作業を進めようとします。
【対策】 契約前に「雨の日の対応」を確認しましょう。「雨の日は中止し、その分工期を延ばします」と明言する業者が安心です。

失敗3:不在時にいつの間にか工事が終わっている

【落とし穴】 日中仕事で不在にしている間に、予定より早く工事が終わってしまうパターン。実は工程をいくつか飛ばされている可能性があります。
【対策】 各工程(下塗り完了後、中塗り完了後など)の「施工写真」を必ず提出してもらう約束を事前にしておきましょう。

塗装は内容を理解して選ぶことがとても重要です。

💡良い業者を見抜く「魔法の質問」

商談の際、営業マンにこう聞いてみてください。

「もし天候不順で工事が〇日延びた場合、追加料金は発生しますか? また、職人さんは無理に塗ったりしませんか?」

「追加料金はかかりません。品質第一なので、無理に塗らずに順延します」と即答できる業者は、現場管理がしっかりしています。逆に、「うちは腕が良いので雨でも大丈夫です」なんて言う業者は、絶対に避けるべきです。

まとめ

この記事のポイント

  • 適正な工期は、30坪程度の家で10日〜14日間が目安。
  • 工期を短縮しすぎる業者は、乾燥時間を守っていないリスクが高い。
  • 雨の日は「休む」のがプロの仕事。無理な作業は剥がれの原因になる。

塗装は決して安い買い物ではありません。 だからこそ情報を知った上で、スケジュールにも余裕を持って判断することが大切です。

なぜ、そんなに工事を急ごうとする業者が後を絶たないのか。実はそこには、業界の悲しい裏側があります。 多くの塗装現場は「元請け」から「下請けの職人」へ仕事が流れます。この時、下請けに支払われる金額が極端に安い場合があるんです。 職人側からすれば、10日かければ赤字、でも7日で終わらせれば利益が出る。そうなると、どうにかして「乾燥時間を削る」「塗り回数を減らす」ことで、早く現場を抜けようとする悪循環が生まれます。 私は、この『無理な工期設定』が一番の悪だと思っています。だからこそ「安さ」よりも「適切な時間と手間」をかけてくれる業者を選んでほしいと強く願っています。

こちらの次回の記事で詳しく解説しています👇
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